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「医療者はもっと自分の人生を楽しんでいい」

社会人ダンサーとして活躍する社会人ダンスサークル
Medical Collectionにインタビュー

企業に就職し働きながらダンス活動する社会人ダンスサークルMedical Collectionにインタビューを敢行
同好会を運営する、森 大(もり だい)さんに、社会人ダンサーとMedical Collectionにまつわるエピソードを語ってもらった。

 

-まずは自己紹介をお願いします。

森 大(もり だい)と申しまして、現在35歳の在日韓国人です。ちなみに本名はベタに金(キム)です。

今年で医師12年目になります。循環器内科という心臓の専門として働いた後に現在は美容皮膚科クリニックの院長として患者様の美しさを向上させる仕事をしています。ダンスは大学4年生の頃に始め、社会人になってからもずっと続けてきました。

医師は比較的異動の多い仕事で、2年ごとに病院を変わっていく人も多いです。僕は今の職場が4つ目になります。現在はクリニックに勤務していますが、それまでは大きな病院で治療を行っていました。それぞれの病院でダンスチームを結成し、忘年会からダンスイベントまで活動をしていました。

僕が3つ目の病院にいた頃に前の病院のメンバーから「一緒にサークルとして出来ないか?」と提案があり、現在のMedical Collectionが2017年6月に結成されました。

 

-早速ですが、Medical Collectionとはどういうチームですか?

2017年6月に僕と松岡の2人で運営を開始した「医療社会人ダンスサークル」です。人数は30人ほどで、医師、看護師、薬剤師、保健の先生、製薬会社スタッフなどを中心にメンバー構成されています。最近では「おばあちゃんの看病をしたことがある”などでも医療に携わったとしてメンバー加入を了承しています笑

割合としては看護師が多いこともあり、男女比 2:8程度で女性が多いです。20代が多いですが、年長者の僕は36歳になります。特に年齢制限は設けていません。

 

-活動内容や練習は?

新宿をメインに高田馬場、渋谷などで活動しています。月に2回を基本としてイベント用には追加練習をしています。僕か松岡がソウル、ロックをメインジャンルとして教えていますが厳密な決まりはありません。「医療社会人の人生を豊かにする」ことが目的なので、それに合ったものであれば「良いもの」として行っていきます。

イベント前の練習は週2回ほど行っていますが、
「仕事を優先した上で可能な範囲で参加すること」
「練習の参加頻度が少ないことを責めないこと」
を大切にしています。

仕事に支障を来したり参加頻度の少ないことを責めたりすれば活動を続けにくくなってしまいます。
その代わり練習を密にできるチームよりも1度ずつの質を高める必要があります。
そのために全体で合わせている時だけでなく指導中の動画も共有するようにして社会人という前提で生まれる欠点を補っています

 

-Medical Collectionにはどうしたら参加できるんですか?

インスタ経由のご相談を頂いています。@dye_l@tokyo.medical.dancersへDMを頂ければお返事致しますので気軽にご相談ください。

 

-社会人としてダンスを続けていくことの苦労はありますか?

職場の勤務時間と場所が異なるため、練習日時と場所を選ぶことが大変です。またここからは「医療者」としての悩みなのですが、業界が保守的であるため趣味でダンスをしているという事実を周囲に好意的に解釈してもらえないということです。
僕は“恥ずかしいことじゃないんだから”と周囲に隠さず言っていましたが、少しでもミスをしたりすると「ダンスなんかやってるから」と言われることが何度もありました。医療業界の認識とダンスの社会的立場に関してはまだまだ根深いものがあるなと感じながら仕事とダンスを両立してきました。

イベントに関しては「楽しいから」やっていても、「楽しいだけ」では出来ない部分がありますよね。自分の「ここまで上手くなって出演したい」という理想像と「仕事の合間で練習することの大変さ」という現実の狭間でそれぞれが葛藤を繰り返しています。

でもそんな葛藤を出来るだけ和らげていくことが出来れば、医療人、社会人がダンス界に参入しやすくなると考えています。

 

-ダンスを続けていく上でプラスになっていることはありますか?

趣味の時間があることで人生の価値が上がり、仕事への活力になっています。また、メンバーと知り合えたこと、同じ目標に向かって努力する時間はかけがえのないものです。プラスなのは当然で、人生において無くてはならないものになっています。

 

-今後のチームビジョンはありますか?

この組織自体が
「医療者はもっと自分の人生を楽しんでいい」
「もっと広い視野を持っていい」
というメッセージを持っています。

その価値観を共有できる仲間が増えていくことが存在意義に直結します。
僕らが活動を続けていくこと、それ自体が目にした人に新しい感覚を呼び起こすかもしれません。
また、自分がその仲間に入りたいという方もいるでしょう。

そういった方々の「居場所」であったり「人生の励み」であるように活動を続けていきたいと思います。

 

-では、最後にメッセージをお願いします!

今回このような場を与えて頂けて本当に嬉しく思います!
かなり真面目な内容になってしまいましたが、内側でその想いを抱えているという事で普段からこんな話をしている訳ではありません笑

普段の練習も練習の後の飲み会も、楽しい時間ばかり!
一緒に人生を楽しめる仲間をお待ちしています!

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